- 生ごみ処理機の置き場所は?
- 生ごみ処理機は屋内/屋外どっちに設置する?
- 生ごみ処理機の置き場所の実例は?
生ごみ処理機を買う前に必ず悩むのが「置き場所はどこが良いのか」問題です。
家電はキッチン周りに置くもの。しかしニオイが不安だから屋外に置くべきかも、と思う方も少なくありません。
結論、生ごみ処理機の適した置き場所はタイプ・機種によって異なります。「毎日の生ごみ捨ての手間を考えて屋内に生ごみ処理機を置きたい」と考えている方は、屋内に置ける機種を選びましょう。
この記事では生ごみ処理機のタイプごとの置き場所や設置の実例などを解説します。
生ごみ処理機の置き場所はタイプによって違う
生ごみ処理機の置き場所は、乾燥式・バイオ式・ハイブリッド式の3つのタイプによって異なります。
タイプ | 特徴 | 置き場所 |
---|---|---|
乾燥式 | 生ごみを温風で乾燥・圧縮する | (基本的に)屋内 |
バイオ式 | 生ごみを微生物の力で分解する | (基本的に)屋外 |
ハイブリッド式 | 微生物による分解を温風で促進する | (基本的に)屋内 |
キッチンに置きたい/ベランダに置きたいなど決めていても、タイプ選びを間違えると希望通りにできない可能性が高いです。あらかじめタイプ別の置き場所を把握しておきましょう。
乾燥式生ごみ処理機の置き場所:屋内
- キッチンの床(ゴミ箱の横)
- キッチンカウンターの上
- 掃除用具スペース
乾燥式生ごみ処理機の置き場所は、基本的に屋内です。
乾燥式生ごみ処理機は大まかに言えばドライヤーと同じ仕組みをしています。電気の力で温風を出す電化製品なので、基本的に雨風ににされされる屋外には設置できません。
乾燥式であれば、まれに焦げっぽいニオイが出ることもありますが、生ごみ臭が気になることはほとんどないでしょう。そのため多くのお家では、屋内(利便性を考えてキッチン周り)に乾燥式生ごみ処理機を置いています。
機種によっては屋外に置くこともできますが、屋根のあるベランダなど濡れる心配がない場所に限られます。
バイオ式生ごみ処理機の置き場所:屋外
- ベランダ
- 庭
- キッチンの勝手口
バイオ式生ごみ処理機の置き場所は、基本的に屋外です。
バイオ式生ごみ処理機は乾燥式と比べてニオイが出てしまいやすいです。生ごみ臭を抑えられる機種でも、分解中のツンとした発酵臭はどうしても漏れてしまいます。
処理機のサイズも大きいため屋内設置には向いていません。ベランダや庭など屋外に置くことが一般的です。キッチンに勝手口があれば、勝手口を出たところに置くと便利でしょう。
密封性の高い生ごみ処理機であれば、バイオ式でもほとんどニオイが漏れません。キッチンに置いて使える処理機もあります。とはいえ開け閉めの際はやはりニオイが気になるので、屋外に置いた方が無難です。
コンポストタイプの生ごみ処理機であれば、屋内の設置は不可能なので屋外一択になります。
ハイブリッド式生ごみ処理機の置き場所:屋内
- キッチンの床(ゴミ箱の横)
- キッチンカウンターの上
- 掃除用具スペース
ハイブリッド式生ごみ処理機の置き場所は、基本的に屋内です。
ハイブリッド式生ごみ処理機は温風を出すために電気の力を使用します。乾燥式と同じく電化製品なので、雨風にさらされる屋外には設置できません。
乾燥式・バイオ式と比べてニオイを抑える性能も高いため、キッチンに置いて使っても生ごみ臭が気になることはないでしょう。
ただしハイブリッド式生ごみ処理機はサイズが大きく、キッチンのちょっとしたスペースには収まらない場合もあります。キッチンに置いて使いたい場合は、本体のサイズと設置場所の広さを確認してから購入しましょう。
ハイブリッド式も機種次第で屋外に置くこともできますが、屋根のあるベランダなど濡れる心配がない場所に限られます。
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生ごみ処理機の有名機種の置き場所を紹介
有名な生ごみ処理機4機種の置き場所を紹介します。
機種 | おすすめの置き場所 | タイプ |
---|---|---|
パナソニック MS-N53XD | 屋内 | 乾燥式 |
loofen(ルーフェン) | 屋内 | 乾燥式 |
自然にカエルS | 屋外 | バイオ式 |
ナクスル(NAXLU) | 屋内 | ハイブリッド式 |
タイプごとの置き場所と一致していますが、念のため機種ごとの置き場所も確認しておくと安心です。
パナソニック MS-N53XDの置き場所:屋内
乾燥式生ごみ処理機「パナソニック MS-N53XD」の置き場所は、基本的に屋内です。
パナソニックの取扱説明書では、下記の条件を満たす場所への設置が推奨されています。
- 上に60cm以上のスペースを確保できる
- 壁から5cm以上のスペースを確保できる
- 二方向以上を開けられる
パナソニック MS-N53XDは本体サイズが”横26.8cm × 奥行36.5com × 高さ55.5cm”と、乾燥式の中では大きい部類の生ごみ処理機。キッチンに置く場合は十分なスペースを確保できるか注意しましょう。
屋外(ベランダ)への設置も可能です。ただし雨ざらしにならない場所に置く・防雨形コンセントを用意するなど、雨を防ぐための一手間が必要になります。
屋内外設置型として売り出されているパナソニック MS-N53XDですが、基本的には屋内(キッチン)に置くのがおすすめです。
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loofen(ルーフェン)の置き場所:屋内
loofe(ルーフェン)の置き場所は屋内のみです。公式サイトには屋外の設置不可と記載されています。
また、屋外には設置しないでください。
出典:loofe(ルーフェン)
屋内の場合、電源がある場所であればどこでも設置OKです。本体サイズは小さいですが、壁とのスペースを十分に確保する必要がある点は注意しましょう。
キッチンが広いお家の場合、壁とのスペースを確保しやすいキッチンカウンターに置くのもおすすめです。
自然にカエルSの置き場所:屋外
自然にカエルSの置き場所は、基本的に屋外です。
公式では屋内外に設置可能となっていますが、バイオ式なのでどうしてもニオイが漏れてしまいます。特に夏場はキッチンなど屋内に置かない方が無難でしょう。
雨で生ごみやバイオチップが濡れると、分解が遅くなり腐敗が進む原因となります。自然にカエルSは手動なので電気が不要ですが、ベランダや軒下など雨のかからない場所に置かなくてはなりません。
生ごみの捨てやすさを優先する場合は勝手口などキッチン周辺、処理後の堆肥の使いやすさを優先する場合は畑やプランター周辺に置くのがおすすめです。
ナクスル(NAXLU)の置き場所:屋内
ナクスル(NAXLU)の置き場所は、基本的に屋内です。
ハイブリッド式生ごみ処理機であるナクスル(NAXLU)は、乾燥式のパナソニックMS-N53XDやloofen(ルーフェン)と同じく電化製品です。なので屋内に設置することを想定して作られています。
消臭性能も高く、キッチンに置いてもニオイが気になることはほとんどないでしょう。
とはいえ公式サイトには屋外にも設置可能と記載されているので、ベランダなどに置けないわけではありません。
室内用の商品ですが、室外にも設置可能です。雨晒しを避け、冬季に0℃を下回る地域で利用される場合は、防寒防風対策をして設置してください。
出典:ナクスル(NAXLU)
ライフスタイルに合わせて、自由に置き場所を選べることがナクスル(NAXLU)の魅力のひとつです。
【実例画像あり】生ごみ処理機の置き場所3選
最後に、生ごみ処理機の置き場所の実例を3つ紹介します。
- キッチンの床に生ごみ処理機を置く実例
- キッチンカウンターに生ごみ処理機を置く実例
- ベランダに生ごみ処理機を置く実例
画像もあわせて紹介するので、「文章だけで見ても、どこに置いたらいいかイメージしづらい」という方はぜひ参考にしてください。
1. キッチンの床に生ごみ処理機を置く実例
まずはキッチンの床に生ごみ処理機を置く実例です。
写真のお家では、ごみ箱やプラスチック用のごみ袋と並べてキッチンの床に生ごみ処理機(パナソニック MS-N53XD)を置いています。
ごみ処理を一箇所にまとめることで、家事動線がシンプルになり生ごみ処理機の利便性をより感じられるはずです。乾燥させた生ごみをその場でごみ箱に捨てられることもポイントですね。
乾燥式・ハイブリッド式でサイズが大きい生ごみ処理機の置き場所は、キッチンの床が第一候補になります。
2. キッチンカウンターに生ごみ処理機を置く実例
次はキッチンカウンターに生ごみ処理機を置く実例です。
写真のご家庭では、電子レンジや電気ケトルなどと並べてキッチンカウンターに生ごみ処理機(を置いています。
野菜を切るキッチンカウンターやそのすぐ近くに生ごみ処理機を置くことで、生ごみをすぐに捨ててキッチンを衛生的に保つことが可能です。生ごみ処理機の中はデザインがスタイリッシュなのものも多く、他の家電と並べても悪目立ちしません。
コンパクトな乾燥式生ごみ処理機を使う場合は、キッチンカウンターに置くのがおすすめです。
3. ベランダに生ごみ処理機を置く実例
最後はベランダに生ごみ処理機を置く実例です。
バイオ式生ごみ処理機はニオイが漏れやすく、ベランダなど屋外に置く人が多くなります。画像で紹介しているのはバック型の簡易コンポストですが、ニオイ防止を考えると屋外に設置した方が無難ですね。
バイオ式生ごみ処理機やコンポストを購入する場合、ベランダなどの雨がかからない場所に置けるかあらかじめ確認しましょう。
まとめ|生ごみ処理機を買う前に置き場所を決めよう
生ごみ処理機の置き場所は、タイプ別に次のとおりです。
タイプ | 特徴 | 置き場所 |
---|---|---|
乾燥式 | 生ごみを温風で乾燥・圧縮する | (基本的に)屋内 |
バイオ式 | 生ごみを微生物の力で分解する | (基本的に)屋外 |
ハイブリッド式 | 微生物による分解を温風で促進する | (基本的に)屋内 |
屋内に生ごみ処理機を置く場合は、キッチン周り(床/カウンターの上)がほとんどになります。
生ごみ処理機はQOLを高めることができる便利グッズです。しかし乾燥式・ハイブリッド式は電化製品なので屋外に置きづらい、バイオ式はニオイが漏れやすいので屋内に置きづらいことを覚えておきましょう。
家事動線を考えてキッチン周辺に生ごみ処理機を置きたい場合、乾燥式もしくはハイブリッド式の生ごみ処理機を選んでください。
下記の記事でおすすめの生ごみ処理機を紹介しています。自宅に合った生ごみ処理機を探している方はぜひ参考にしてくださいね。
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