- 生ごみを簡単に乾燥させるには?
- 生ごみを天日干しで乾燥させるのはあり?
- 生ごみを乾燥させるメリットは何?
誰しも一度は、生ごみのクサイ匂いやコバエ、ヌメヌメに嫌な気持ちをしたことがありますよね。
3月〜10月の気温が高い時期(特に夏場)は、生ごみを放置するとすぐに匂いやコバエが発生してしまいます。
そこでおすすめなのが、生ごみを捨てる前に乾燥させるやり方。カラカラまでいかなくても、軽く乾燥させるだけで生ごみの不快感を軽減できます。
この記事では、生ごみを乾燥させるメリットや方法アイデアなどを紹介します。
「乾燥させてから生ごみを捨てたいけど、どうやればいいかわからない…」という方は、ぜひ参考にしてくださいね!
生ごみの不快感(ニオイやコバエ)は「水分」が原因…!
そもそも、ニオイやコバエ、ヌメヌメなどの生ごみの不快感は水分が原因です。
乾燥させるだけで生ごみの不快感をグッと軽減できるので、QOLがかなり上がります!
注意点として、三角コーナーに生ごみを入れていても乾燥させられません。シンクに置いている三角コーナーには常に水がかかり、生ごみも濡れた状態が続きます。
生ごみのニオイやコバエをどうにかしたい場合は三角コーナー以外の方法で生ごみを乾燥させましょう。
雑菌やコバエは生ごみの水分を好む
生ごみ臭の原因となる雑菌や生ごみにまとわりつくコバエは、高温多湿な環境を好みます。
夏になると生ごみ臭が強くなったりコバエが湧きやすくなったりするのも、高温多湿な気候が原因です。
3月〜10月の気温が高くなりやすい時期は、燃えるごみの日までに雑菌の繁殖が進んで生ごみ臭がかなりキツくなります。。。
ごみ箱やごみ袋に入れれば一旦はニオイを閉じ込められますが、開閉のたびに漏れる生ごみ臭には耐えられません。
生ごみ臭が気になっている方は、袋に入れるなどの対処療法ではなく、雑菌を繁殖させないための原因療法を行いましょう!それが「乾燥」です。
乾燥させるとごみ捨ても楽ちん!
生ごみを乾燥させることでゴミ捨ても楽ちんになります。
生ごみは約8割が水分です。もし生ごみの水分を完全に無くすことができれば、重さが5分の1になるので燃えるごみがグッと軽くなります。
生ごみの約8割は水分。生ごみの水切りによって(中略)日々のごみ出し・ごみ収集が楽になる、臭いが減る等のメリットがある。
出典:消費者庁
燃えるごみって結構重くてごみ捨て場に持っていくのも面倒だったりしますよね…
完全に水分をなくすのは大変でも、生ごみの重さを半分にする程度であればそこまで難しいことではありません。
生ごみを乾燥させることで「ニオイがなくなる」「コバエがわかなくなる」「ごみ捨てが楽になる」の一石三鳥を実現できます。
簡単にできる生ごみの乾燥アイデア5選
実践しやすい生ごみの乾燥アイデアは次の5つです。
- 生ごみをギュッと絞る
- 生ごみをザルに入れてキッチンカウンターに置く
- 生ごみをネットに入れて天日干しする
- 電子レンジで生ごみをチンする
- 生ごみ処理機で乾燥させる
下記でそれぞれ詳しく紹介するので、ご家庭に合った方法を試してみてください!
1. 生ごみをギュッと絞る
生ごみ乾燥アイデアの1つ目は水分をギュッと絞ることです。
洗った野菜の皮や食べ残しなどは水がついていたり水分を含んでいたりします。手でギュッと絞るだけでも水気を切って軽くすることが可能です。
とはいえギュッと絞るだけでは”乾燥”と呼べるほどは水分を減らせません。生ごみをカラカラにしたいわけではなく「大まかに水分を落とせればOK」という方におすすめの方法です。
手の汚れが気になる方はニトリル手袋を使ってみてください。
ニトリル手袋があると、お皿洗いや排水溝の掃除などの際にも活躍してくれます!
2. 生ごみをザルに入れてキッチンカウンターに置く
生ごみを乾燥させるには、ザルに入れてキッチンカウンターに置いておくアイデアも効果的です。
三角コーナーに入っている生ごみには常に水がかかるので、乾燥しづらい状態にあります。シンクから出してザルに入れて置いておくだけでも乾きやすくなるのです。
抵抗がなければ、新聞紙などを引いて三角コーナーのまま置いてしまっても大丈夫です◎
気温や湿度によりますが、生ごみをカラッカラに乾燥させることは難しいでしょう。窓を開ける・換気扇をつけるなどで空気を循環させると乾燥効率がUPします。
小さな子供やペットがいるお家では、食べてはいけないものを放置しないように注意しなくてはなりません。
また生ごみのニオイが室内に広がりやすいので、肉や魚などニオイが強い生ごみには向いていない方法です。
3. 生ごみをネットに入れて天日干しする
生ごみの乾燥アイデアの3つ目はネットに入れて天日干しにする方法です。
風と日光がある外に生ごみを干すことで、キッチンカウンターなどに置いている場合と比べて早く乾きます。地域にもよりますが、3月〜10月であれば生ごみをカラッカラに乾燥させられるはずです。
ただし、天日干しにする場合はご近所トラブルにならないように注意しなくてはなりません。
カラスが寄ってこないようにザルではなくネットに入れる、肉や魚などニオイが出やすい生ごみは天日干しにしない、などの工夫をしましょう。
簡単に、でもカラカラになるまで生ごみを乾燥させたいときにおすすめのアイデアです!
4. 電子レンジで生ごみをチンする
電子レンジで生ごみをチンすることで乾燥させるという方法もあります。
”乾燥”という言葉のイメージとは少し違うかもしれませんが、電子レンジでチンすることで生ごみの水分を飛ばすことが可能です。
チンした後は、生ごみをザルなどに入れて放置しましょう。生ごみが温かい間はどんどん水分が蒸発していくので、放置しているだけでも乾燥が進みます。
実際に生ごみをチンしてみました↓
600Wで3分温めてから10分ほど放置して乾燥させた結果、生ごみが約23%軽くなりました。
チンして放置するだけであれば時間も手間もかからないので、時短を意識して家事をしたい方におすすめの生ごみ乾燥アイデアです!
5. 生ごみ処理機で乾燥させる
生ごみ乾燥アイデアの5つ目は生ごみ処理機です。
乾燥や分解によって生ごみを圧縮処理する便利家電のこと。世間的なSDGs意識の高まりもあり、2,3年で流行が大きくなっています。
おすすめは、生ごみ処理機の中でも乾燥に特化した機種。
水分がほぼ全てなくなるレベルに生ごみを乾燥させて、質量を77%もカットしてくれます。
消臭フィルターや殺菌機能が搭載されている機種も多く、ニオイ漏れの心配はほとんどありません。
ネックは値段がお高いこと。高いものだと10万円を超える場合もあるので、生ごみ処理機はコスパで選ぶのがおすすめです!
自治体によっては、生ごみ処理機を買うと2〜3万円ほどの助成金をもらえることもありますよ!
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生ごみの乾燥はエコにもつながる◎
生ごみを乾燥させるメリットは、家事の負担軽減やQOLの向上だけではありません。
水分を多く含んだ生ごみは重くて運搬に労力がかかるうえ、燃やすために必要な火力も大きいです。一つひとつの家庭から出る生ごみは少量でも、日本全体では1日で約530万トンもの生ごみが排出されています。
※大阪市 平成30年度の家庭系ごみ組成分析調査結果についてより推計
生ごみを各家庭で乾燥させてから燃えるごみに出すことは、エコ・SDGsにつながります。
各自治体が生ごみ処理機助成金を用意しているのも、燃えるごみの削減が目的です。
環境を守るためにも、生ごみの乾燥アイデアを実践してみることは重要です!
まとめ|生ごみの乾燥アイデアおすすめは「天日干しor生ごみ処理機」
今回は生ごみの乾燥アイデアを5つ紹介しました。
中でも特におすすめなアイデアは「天日干し」「生ごみ処理機」の2つです。
生ごみ乾燥アイデア | メリット | デメリット |
---|---|---|
天日干し | ・すぐに試せる ・道具不要な方法の中では強力 |
・雨の日や冬場はできない ・ご近所トラブルの可能性がある |
生ごみ処理機 | ・生ごみがカラッカラになる ・ご近所トラブルの可能性がない |
・お金がかかる ※自治体によっては助成金あり |
どちらが明確に良い/悪いわけではありません。ご家庭の状況に合わせて、ピンとくるアイデアで生ごみを乾燥させましょう。
効率やQOLを重視したい場合には、生ごみ処理機がおすすめです。
コンパクトでニオイも出ず、お値段もお手頃な「loofen(ルーフェン)」という乾燥式生ごみ処理機について下記の記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
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